秘書の私が良く聞かれるのは「秘書って何すんの?」です。
これは秘書あるあるです。私も人生において、100回くらいは聞かれたのではないかと思うほどです。
私が考える秘書業というものは、ついているボスの360度周りをガードするイメージでしょうか。もちろん、ボスのニーズには合わせる必要はありますし、ボスとの相性もとても大事だと思います。
ボスの歩もうとしている先に草むらがあったらかき分けてあげる。
後ろから撃たれそうになったら盾を持ってください、とお知らせする。
ボスが涙を流すときはそっとその姿を誰からも見えないように隠して、ハンカチを渡してあげる。
ボスがうれしい時は一緒に喜ぶ。
私の理想の秘書像はこんな感じです。
もちろん秘書も人間ですから、そこに感情はありますし、そううまくはいきません。
私にいたってはどれもできていないんじゃないかとも思いますが、心意気だけは一人前です笑。
要するに、秘書はなんでもござれ!の職業なのです。
業務も多岐に亘り、たくさんの情報に触れるため、守秘義務もあり、人に説明しづらい職業です。
中には定時でさっと切り替えて帰る秘書も居るだろうし、24時間体制ばりの秘書もいる。
私は性格的にどちらかといえば24時間体制のOld Style(昭和)なので、時代に取り残されている感はありますが。
それでも、会社が業績を伸ばし、ボスがやりたいことをできて喜んでいる瞬間は、隣で密かにほくそえんでいます。心の中は爆発せんばかりに嬉しい!
日頃、たくさん悩んで誰よりも責任を背負って、それを社員には見せまいと頑張っているボスを一番近くで見てきただけに、その背中はとても大きく、そしてカッコイイのです。
秘書は、一般に言われる「華やか」なイメージとは程遠く、かなり泥臭い仕事だと思っています。
一方、秘書は会社の鏡といわれるように、顔に泥をつけて作業着でいるわけにはいきませんから、あくまできちっと身だしなみを整えて、ポーカーフェイス。
でも頭の中は、焦りまくっていたり。
私はこの秘書という仕事は、目に見えないものを扱っている、とても不思議な仕事だなと思います。
だからこそ、挑戦したくなるし、壁を越えたくなるんですよね。
私の考える秘書の仕事や感覚を少しでもご理解いただけたでしょうか。
尚、これから掲載していくコラムでの「秘書」とは一般的な秘書業務をしている方ではなく、あくまでも私個人の自称として使用させていただきます。そして日々感じたことなどとめどなく綴っていこうと思っておりますので、諸々、ご了承くださいませ。